麦秋至
いつだって
ひらめいた時は思いがけず
いつだって
思いついたものは傑作だ
春だから種まきという事でもあるまい
いつだって蒔こうと思えば蒔けるのだ
撒いてしまうことも
あるのだが
それはそれで
致し方ないことであって
だからって責める必要なんぞ
ないのだ
ないのだ
秋の頃
どんな空を見ていたのか?
冬はどんな風に吹かれて
春はどんな夢を見ていた?
流れ行く時の中で
形作られた
何かが
今その手の中にあるのであろう
今日は宴
そなたがそなたを知った日であろう
どんなことをしてきたのか
機は熟した
気の乗らぬ夜もあろう
目覚めたくない朝だってあろう
だが
わしはここから見ておるのだ
そなたの熟した機を
今こそできることを
今だからやりたいことはないのか?
今しかできないことも
せいぜいやれ
せいいっぱいやれ
走れとは言わんが
ぬるい風を己の速度で
心地よいものに変えることだって
出来うるのだ
焦る姿もまたいい
刻まれていくその命が
その命がそのものが
ただただ
美しいのだ
って、えらい和風な
大天使メタトロンが言うもんだからさ
pic/ 豊川稲荷東京分社
帰り道
故郷への帰り道
懐かしい香りがした
あなたが包んでくれた
優しい優しい香り
故郷への帰り道
懐かしい声が聞こえる
知らない誰かの身体から
知っているような声がする
故郷への帰り道
泣きたくなる気持ちになる
あなたがくれた喜びが
心から溢れてくるようで
故郷への帰り道
誰も知らない私になる
ここへはもう戻らぬと
誓ったあの日と同じように
どこかに置いてきたような
やすらぎの気持ちや
人を思う大切さを
今一つずつ拾い集める
何もなかったころの私になる
明日にばかり向いていた
空の色ばかり気にしていた
雨の音さえ振り向かず
風の呼び声に耳を閉ざした
どこかに忘れてきたような
あの時の私の幸せも
どれほど手に入れようとして
出来ずにいたか知れずとも
私は今故郷へと
ゆっくりゆっくりと戻っていく
私という大切な命へと
育まれた愛の源へ
故郷への帰り道
泣きたくなるよな気持ちになる
愛することを忘れていた
随分と愛されていた私
故郷への帰り道
pic/奈良・大神神社
何がなくとも
出来るのであれば
話しかけてください
もし
恥ずかしいようであれば
ノートになにか書いてください
私はそれに返答いたします
私として
また
マスターからの伝達を
神からの伝達を
あなたに申し伝えましょう
私たちは日々
あなたのそばにいて
あなたを見守っているのです
あなたの事はよくわかっているつもりですが
あなたについて知らないこともあります
思考を覗くことは簡単ですが
思考を思考で止めず
現実化するためには
あなたが表現することが
大切なのです
悲しいかな
あまり希望に沿わないようなことや
不穏な思いは
スピードが速く
ネガティヴなことは現実化が早い場合もあります
それは
物事にはそれぞれに
重みとスピードがあるからです
人間が操る言葉もまさに
ですから、
なるべく
理想を口にするのです
どういう結果を望んでいるのかを
はっきりと伝えて下さい
それにたいして私は動きます
そしてあなたを
時空の番人の元へと誘いましょう
あなたが思うままに
生きられるように
そういって
春を過ぎて
新緑の美しい光の中
たくさんの喜びがある春
もう
夏へと移行しそうな
この心地のなか
あなたは何をそんなに
悲しむことを選んでいるのか
たくさんのエネルギーは
あなたの幸せに
視点を置きなさいと
これほど叫んでいるのに
あなたという人は
未だにその場にいるのですね
あなたがこうして
私の元へ来たのには
理由こそあれど
あなたの意志です
あなたは今こうして
私と共にここにたち
大きな期待と夢にあふれた
自分という人生を歩むことが
求められているのです
どこまでも一人で行こうとしないで
誰かの優しさに
甘えなさい
私はあなたの力になります
あなたが寂しい時
辛い時
あなたのそばにいるのです
そして、あなたの寂しさや
苦しみを
天へと差し出すために
その背中に手を置いて
光を集めているのです
わたしは
私たちは
常にあなたという存在のために
動く
そして、あなたは
あなたたちは
私たちのために
この地球のために動くのですよ
愛があるからこそ
苦しみもある
それもまた、生きているから
感じられるものでしょう
あなたのなかに
大きな不安がある時でも
わたしはあなたを
私たちはあなたを
あいしていますから
出来ることがあるのなら、
やりなさい
あなたが思うように
叫んでみなさい
あなたが、決断する時なのです
そういって、月読に抱かれた
コノハサクヤヒメが笑っていた
あったかい
女同士
pic/三重・月読神社