秋分
昼と夜の間が等しくなる日
ここを過ぎると世の中は夏の頃とは
違った意味で騒がしくなる
祭りは歌い踊り
麦が揺らめき
米が太り
この夏は再び雨が襲い
米が力強くならなかったようだが
そのぶん予期していた水は
ある程度保てた
どちらがどうであれ
喜びもすれば悲しみもする
どちらが多いがいいではない
どちらが長いがいいではない
等しい今だから
どちらとも大切だと分かる
等しいからこそ
分からなくなるのもまた世の不思議だが
秋の暦
冬へと急ぎ
我々の中にある力が
さらに高まって行く
地球が動き出す
世の中の変化は自ずと訪れる
この時ばかりは
新しいものに目を向けるのではなく
蓄えてきたものを整理し
沢山のものから解放される支度をしよう
秋分とは秋の訪れなどではない
秋分とは
新しい命のために
今できることをし
新しい世界のために
今あるものを見直す
そんな時かもしれん
マスターヒラリオンがそう言うんだね
PIC/月をクッキーと間違えた青いモンスター